近年ランドセルの価格高騰についての話題がシーズンに入るにつれ大きくクローズドアップされてます。しかしその価格高騰の中でもリーズナブルに抑えてランドセルというのも多数ございます。では上位モデルとリーズナブルなモデル。実際には何が違うんでしょう。
1)ブランディング(魅せ方)
皆さん勘違いされてますがランドセルというのは自動生産は出来ません。工房でもメーカーでも製造方法は全く変わらず熟練の職工さん(敢えてここでは職人とは言いません)が組み立てて作られる物です。(一部海外で主要を制作して最後の組み立てだけ日本で行い日本製といってる会社さんもありますが)その部分の魅せ方【店・カタログ・WEBなど】並びにブランドイメージやディティールにコストを掛けているものはやはり高くなっているというのがあります。
逆に書きますとそういう部分を除けば上位モデルと全く同じというリーズナブルなモデルも多数あります。ですから選ぶ際には本質をどこにするかというのも価格という意味では非常に重要になります。
2)機能(負担軽減・強度・収容力・安全装備など)
昨今の教材の重量過多(タブレット・副教材含む)など影響により子供たちの負担が増えてます。このことを解決するために各社負担軽減機能にコストを掛けている部分も多く尚且つ収容の強化、安全装備の充実など昔に比べて生産コストが掛かっている(手間がかかっている)傾向も価格高騰の要因です。但、ここで注意が必要なのは軽くすれば解決ではありません。軽くするということは何かしらを犠牲にしなければ軽くなりません。負担軽減機能、強度、収容力。これを下げれば軽量化は出来ますが実際には負担が大きく耐久性もなくなりますのでマイナスの要素を大きくなります。
3)デザイン(ブランド)
女児モデルは特にその傾向が強いですがデザイン、装飾にコストを掛けてる製品並びに有名ブランドのモデルなども価格高騰の要因ではあります。特に刺繍加工などはメーカーではなく外注業務になるためコスト的にはかなり掛かります。
4)日本製 or 海外製(中国・ベトナムなど)
基本的にランドセルというのは大半がパーツも含めて純国産になりますが近年海外製造のランドセルというのもありこの部分でも価格の差が大きく出ます。ちなみに当店では国産・海外製ともに扱ってますが日本製に比べるとお値段的にも魅力はあります。しかし細かな部分で言うと国内基準に準じたパーツや副素材(糊・テープ・金具など)と比べるとやはり環境基準も緩いですし内部芯材などは特に差があるのも現状(すべてではありませんが)。また6年保証についても輸入商社が保証してるだけで現地工場が保証してない(工場視察時に確認済み・工場では多くが2年保証)という部分もありますのでその部分でお値段が下がってるのが現状ですのでどう判断するかだと思います。
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